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ヒガシヘルマンリクガメの亀次郎の日記と世界のリクガメの情報


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Category: ヨーロッパ

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セーシェルから英国に寄贈されたゾウガメのダーウィン
セーシェル政府(Seychelles government)は、セーシェルの国立植物園(National Botanical Gardens)と英国のコッツウォルズ野生動物公園(Cotswold Wildlife Park and Gardens)の間で新たに結ばれた環境保全協定の一環として、1頭のアルダブラゾウガメ(giant Aldabra tortoise)をコッツウォルズ野生動物公園に寄贈しました。

2011年12月23日の早朝にダーウィン(Darwin)という名前のオスのゾウガメが英国に到着しました。ダーウィンは、あの有名なチャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)がセーシェルのアルダブラ環礁(Aldabra atoll)の保全を唱えた最初の一人であることにちなんでつけられた名前です。ダーウィンは25歳で体重は143Kgです。ゾウガメの寿命は150歳以上とも言われダーウィンは青年です。

英国駐在のセーシェル観光大使グルジア・ダンロップ(Georgia Dunlop)さんが、セーシェル環境省(Ministry of Environment)とセーシェル観光協会(Seychelles Tourism Board)を後ろ盾として、コッツウォルズ野生動物公園へのゾウガメの寄贈を主導しました。ダーウィンはコッツウォルズ野生動物公園の4頭目のアルダブラゾウガメですが、セーシェル政府から公式に寄贈された最初のゾウガメです。

コッツウォルズ野生動物公園の他の3頭のうち、1頭は20年以上前に個人から寄贈されました。残りの2頭は数年目に税関で没収されたのちに動物公園に提供されました。

コッツウォルズ野生動物公園へのゾウガメの公式な引き渡し式は2月22日に行われました。

意外にも英国ではアルダブラゾウガメの繁殖に成功したことがなく、コッツウォルズ野生動物公園ではダーウィンの加入により繁殖への期待が膨らんでいます。

ちなみに日本では伊豆アンディランドが1993年にアルダブラゾウガメの人工繁殖で繁殖賞を受賞しています。今年も昨年産み落とされた卵からもうすぐ誕生しそうです。

関連記事:
 伊豆アンディランド part 3 (2012/2/2)
 セーシェルゾウガメ (2011/8/27)

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Category: ガラパゴス

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ガラパゴス初のプライベート・ゾウガメ保護区
エクアドルのホスピタリティ会社レッドマングローブ・ガラパゴス&エクアドル・ロッジ(Red Mangrove Galapagos and Ecuador Lodges)は、ガラパゴス初のプライベート・ゾウガメ保護区を2012年5月にオープンします。

レッドマングローブは、サンタクルス島(Santa Cruz Island)のレッドマングローブ・アドベンチャーロッジ(Red Mangrove Aventura Lodge)から車で短時間で、ガラパゴス国立公園(Galapagos National Park)に隣接した20エーカー(80,940m2)の土地を購入しました。ガラパゴスの97%の土地 (12,683Km2) は国立公園に指定されていて、残り3% (259Km2) が島民の居住区や農地で、居住区があるのは4つの島のみです。

レッドマングローブのオーナーのエルナン・ロダス(Hernan Rodas)は、保護区のための土地の購入は、絶滅の危機にさらされているガラパゴスゾウガメの保護の第一歩と言います。

保護区では、今のところ30頭から40頭のゾウガメの隠れ家となる場所を用意して、ゾウガメが自由に歩き回れるように遮るものは造らず、建物はトイレと雨をよけるひさしのみでギフトショップも造らず、環境への影響は最小限になるようにしています。レッドマングローブ・ゾウガメ保護区は一般には公開しません。レッドマングローブ・アドベンシャーロッジのゲストのみが保護区の草の生えた小道を歩くことができます。

レッドマングローブは種の保存を目的として地元の自然保護団体や国立公園との協力関係を構築していくそうです。

レッドマングローブは、サンタクルス島のアドベンチャーロッジ(Red Mangrove Aventura Lodge)とダイバーズロッジ(Santa Cruz Divers Lodge)とキャンピング(Santa Cruz Camping)、イザベラ島のイザベラロッジ(Isabela Lodge)とダイバーズロッジ(Isabela Divers Lodge)とキャンピング(Isabela Camping)、フロレアナ島のフロレアナロッジ(Floreana Lodge)、エクアドル本土のサマイロッジ(Samai Lodge)を運営しています。

エクアドルの首都キト出発の7泊8日のガラパゴスツアーの料金はUSD$1628(約13万円)です。

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Category: マダガスカル

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世界最小のカメレオンの新種
ドイツと米国の研究チームが世界最小のカメレオンの新種発見を2012年2月14日に学術誌プロスワン(PLoS ONE)に発表しました。研究チームはアフリカ大陸の東、西インド洋の島国マダガスカルで4種類のカメレオンの新種を発見しました。そのうちの1種のブロケシア・ミクラ(Brookesia micra)は、成体の平均体長が2.9cmで、爬虫類として世界最小の部類です。発見された場所はマダガスカル北部の小さな島ノージーハラ(Nosy Hara)です。「島嶼矮化(とうしょわいか)」により小型化した極端な例ではないかとみられています。

リンク:
- Brookesia micra (en.wikipedia.org)
- 世界最小の爬虫類、新種ミニカメレオン (2012/2/16, ナショナルジオグラフィック ニュース)

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Category: カナダ・アメリカ

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カナダのペットショップのリクガメ盗難事件
2012年2月2日のCBCニュースは、カナダのペットショップでリクガメが盗難された事件を報じています。事件があったペットショップは、カナダの東海岸のノバスコシア州(Nova Scotia)、ニューブランズウィック州(New Brunswick)、プリンス・エドワード島(Prince Edward Island)、ニューファンドランド島(Newfoundland)に17店舗を展開するスーパーストア『ペット・アンリミテド(Pets Unlimited)』のニューブランズウィック州セントジョン店(Saint John)です。

ちょっと本当なのという話ですが、盗まれたリクガメは、ヘルマンという名前のギリシャリクガメ(Hermann the Greek tortoise)で、セントジョン店がヘルマンリクガメ(Hermann's tortoise)を発注したら間違ってモンクトン(Moncton)のペットショップに発送されて、そのリクガメがモンクトンで盗まれて、モンクトンの店主が代替品としてギリシャリクガメ(Greek tortoise)をセントジョン店に送ってきました。セントジョン店では盗まれたヘルマンリクガメに敬意を表しヘルマンと名づけました。

このヘルマンという名前のギリシャリクガメは、ひと月の間に2度も盗まれて、なおかつ、2度とも戻ってきたという話です。ちなみに甲長が10~12.5cmで、価格は750カナダドル(約6万円)だそうです。

セントジョン店の店長は「ヘルマンはとても人気がありました。リクガメは皆さんがご存じのように人が乗れるぐらい大きくなります。その点でギリシャリクガメは大きくならず、125歳まで生きるぐらい寿命が長いので、750カナダドルの価値は十分にあります。来店されるお客さんはみなさんリクガメが大好きです。リクガメは小さくてかわいいです。でも誰も750カナダドルの価格は望んでいません。簡単にポケットに入る大きさです。」と言います。

ギリシャリクガメが125歳まで生きるかどうかはかなり怪しいです。イギリスでは57歳のギリシャリクガメがいるようです。

2012年2月20日のCBCニュースは、2度目の盗難の後でヘルマンリクガメは戻ってきたと伝えています。ヘルマンの写真も掲載されています。ペットショップの防犯体制も問われると思います。

ちなみに『ペット・アンリミテド(Pets Unlimited)』のキャッチコピーは『あなたのペットへの愛は無制限(because the love of your pet is unlimited)』です。でも、盗難は犯罪です。モラル(常識)というリミッター(制限装置)も必要です。

日本では2003年2月から6月にかけて、5か所の動物園と研究所からワシントン条約附属書Ⅰ記載種のエジプトリクガメやホウシャガメ、キツネザル、レッサーパンダ等の希少動物10種21頭の盗難事件があり、窃盗や転売に関与した10人が逮捕されました。残念なことにこの事件では一部の動物(キツネザル、エジプトリクガメ)は盗難後に死亡しています。

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Category: アフリカ

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南アフリカの爬虫類の売人逮捕
南アフリカ共和国の新聞 The New Ageは2012年2月15日の記事で、北西州のサンシティー・リゾート(Sun City resort)を訪れる国際観光客をターゲットとした爬虫類の違法ビジネスについてレポートしています。自然保護管理当局は警察とともに幾つかの違法性のある取引場所を強制捜査して、20匹のカメレオンと1頭のヒョウモンガメと1匹のミズガメを救出し、2人の男をカメレオンの違法取引の容疑で逮捕しました。容疑者は国家環境管理・生物多様性法(National Environmental Management: Biodiversity Act)違反の容疑で起訴されました。すべての押収された爬虫類は無事に野生に放たれました。

サンシティー・リゾートは首都のツワネ市都市圏(プレトリア)から車で2時間の位置にあり、岩とサバンナが広がるマガリースバーグ山地(Magaliesberg)の麓の小さな町、ルステンブルクの近くにあり、ピラネスバーグ国立公園(Pilanesberg National Park)と境界を接しています。ロシア系ユダヤ人移民の二世で南アフリカのホテル王ソル・カーズナー(Sol Kerzner)がサバンナの中にリゾートホテル・遊園地・ゴルフ場などからなる白人専用の一大娯楽地域を建設して1979年にオープンしました。当時、この地域は、南アフリカ政府のアパルトヘイト政策の過程で誕生したバントゥースタン(黒人居住国家)のひとつ、ボプタツワナに属していて、南アフリカ国内で禁じられていた賭博やトップレス・レビューなどを合法的に営業できました。また、プレトリアやヨハネスブルグなどの大都市圏から近距離にあることから、サンシティは白人たちの行楽地となりました。1985年には反アパルトヘイト活動の標的になっています。ボプタツワナがアパルトヘイト撤廃後、1994年に南アフリカに「統合」された以降も、4つの豪華リゾートホテルと2つのゴルフ場を抱え観光客でにぎわっています。

カジノで違法取引と聞けば麻薬やダイヤモンドを連想しますが、爬虫類もカジノで違法に取引されているとは意外でした。カジノ客がカメレオンを手荷物に忍ばせて帰国するのですかね。それとも運び屋を雇うのかな。

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伊豆アンディランドのヒョウモンガメ

関連記事:
 森林火災の危機から救出されたホシヤブガメ (2012/1/14)
 ライオン vs ヒョウモンガメ (2011/11/18)

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Category: カナダ・アメリカ

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フロリダの通勤鉄道建設とゴファーガメ
ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート、ユニバーサル・オーランド・リゾートなどで観光地としても有名なアメリカのフロリダ州オーランドでは、SunRailと呼ぶ通勤鉄道システムを2014年の開業、2016年の完成を目指して建設中です。

地元TV局wftv.comの2012年2月16日のニュースによると、数十頭の小さなアナホリゴファーガメ(Gopher tortoises)がSunRailコミュニケーション・レール・ラインの新設部分の大きな建設の遅れの原因になっていると報じています。SanfordとLongwoodの間の12マイルの区間に沿って100頭のゴファーガメと200の巣穴が見つかり工事が中断しています。ゴファーガメは絶滅危惧種なので、巣穴に印をつけて鍬で手掘りしてゴファーガメを慎重に移動させる必要があります。この作業に225,000ドル以上の費用が見込まれます。連邦法によればゴファーカメを移動したあとで最低三日は外気の最低温度が10℃以上である必要があります。フロリダ交通局(FDOT)は2014年5月の開業の予定に変更はないと述べています。

Florida Gopher Tortoise
Florida Gopher Tortoise (Gopherus polyphemus)

関連記事:
 フロリダのベアフットビーチで守ること (2012/1/17)
 ゴファーガメの研究支援用ロボットカメラ (2010/12/10)

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Category: ガラパゴス

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ガラパゴスの地形と気候
ガラパゴス諸島は、東太平洋の赤道直下、エクアドルの西900Kmに位置します。十数の島々と100を超える岩礁からなります。すべての島は火山起源で、ほとんどが楯状火山です。ガラパゴスの火山では、溶岩は粘性の低い玄武岩質で、溶岩の噴出・流動・堆積によって、緩やかに傾斜する斜面を持ち、底面積の広い楯状の火山を形成します。ガラパゴス最大の島のイザベラ島は、5個の楯状火山がつながってできました。それぞれの山頂には直径5~10Kmのカルデラを有します。最高海抜はイザベラ島のウォルフ火山の1707mです。

ガラパゴス諸島

ガラパゴス諸島は赤道直下にありますが、南氷洋からペルー海流(フンボルト海流)が流れ込んでいるため、熱帯ではなく亜熱帯地方の気温並みです。また、海水温が低く上昇気流も起きにくいので、特に沿岸部では雨はきわめて少なく、1月から4月までの雨期を除いてはほとんど降りません。ガラパゴスの自然条件は、溶岩におおわれた不毛の大地、島をとりまく冷たい海流、沿岸部では雨が少なく乾燥した気候です。この条件が人間の定住を拒み続けてきました。

ガラパゴスでは一年中、南東から貿易風が吹いています。1月から4月までの雨期には弱く、乾期(5月から12月)にはやや強く吹きます。その貿易風が高い山に当たると上昇気流を生じ雨を降らせます。そのため、ガラパゴスでは貿易風に対する方角と標高により雨量が異なります。

ガラパゴス諸島のほぼ中央にあるサンタ・クルス島の南海岸のポート・アラヨ(Puerto Ayora)にある標高6mのダーウィン研究所(Charles Darwin Research Station)では年間降水量469.7mm(1969年)、標高620mのメディア・ルナ(Media Luna)では年間降水量2656.4mm(1969年)と約5倍になります。サンタ・クルス島の南部の植生は、標高0mの波打ち際にマングルーブ林、標高0~40mにサボテン林、標高40~180mにピゾニア(Pisonia floribunda)、プシジウム(Psidium galapageium)林、標高180~280mにスカレシア(Scalesia)林、標高280~420mにプシジウム林、標高420~580mにミコニア(Miconia)低木林、標高580~864mに草原と6つの植生帯が垂直分布しています。

ガラパゴスには川がなく飲料水の確保は容易ではありません。沿岸部では溶岩の割れ目から塩分の混ざる水を組み上げ雑用水として、雨水をためて飲用水としています。サンタ・クルス島のアカデミー湾の住民は雨水だけでは飲料水が足りず、ロバに樽や壺を背負わせて標高280~420mのプシジウム林の窪地の溜り水を汲みに行きます。標高280~420mのプシジウム林は貿易風がつくる雲の中にあたり一年中霧雨(ガルア)が降ります。

チャールズ・ダーウィンは『ビーグル号航海記』で、『かめはとても水を好み、大量に飲み、泥の中で転がりまわる。大きな島だけに泉があり、それらは常に島の中央部の相当に高いところにある。従って、普段は低い地域にいるかめは、喉が渇いたときは長距離を移動しなければならない。従って、幅が広く踏みならされた路が泉から海岸まですべての方向に通じている。スペイン人はこの路を遡って、最初に水場を見つけた。』と述べています。

参考文献:
- 伊藤秀三、1983年、ガラパゴス諸島 新版、中公新書

関連記事:
 ガラパゴスゾウガメの種の分類 (2012/2/12)
 ダーウィンとガラパゴスゾウガメ (2012/2/6)
 ゾウガメの島 『ガラパゴス諸島』 (2012/2/5)

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Category: その他のカメ

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上海空港でストッキング・ガメ 79匹
2012年2月13日のTV各社のニュースによると、上海空港のX線検査装置で千葉県からの荷持ちに不審な影が映り、調べたところ、1匹ずつストッキングやプラスチックフィルムでていねいに包まれたニホンイシガメ79匹が見つかりました。ストッキングは通気性や保温性もよくカメが傷つくことも防げ、組織的な犯行とみられています。最近、中国では外来生物をペットにするのが人気で、中国国内のペットショップに送られるものだったとみられています。カメは日本に送り返されるか、引き受け先がなければ安楽死させて処分される可能性もあるそうです。



ニホンイシガメMauremys japonicaはイシガメ科イシガメ属に分類されるカメで、北海道と沖縄を除く日本全国に生息する固有種です。幼体の別名はゼニガメ(近年はクサガメの幼体にゼニガメと名づけ売られている)。河川、湖沼、池、湿原、水田などに生息し、冬は水中の石の下や、堆積した落ち葉の中などで冬眠します。食性は雑食で、魚類、カエルやその卵および幼生、昆虫、甲殻類、貝類、ミミズ、動物の死骸、植物の葉、花、果実、藻類などを食べます。開発による生息地の破壊、水質悪化、ペット用の乱獲などにより生息数は減少しています。種としては絶滅の可能性が低いと考えられていて、環境省のレッドリストでは「情報不足(Data Deficient, DD)」です。

ちょとわからないのは、上海空港でみつかったストッキング・ガメの「組織的な犯罪」とは密輸のことだと思いますが、なぜ正規に輸出しないのかです。ウミガメやリクガメはワシントン条約の附属書IやⅡに記載されているので、附属書I記載種(すべてのウミガメと一部のリクガメ)は商業取引を原則禁止なのでペット用では輸出できません。附属書Ⅱ記載種(残りすべてのリクガメ)は輸出国の許可がないと商業取引ができません。でも、ニホンイシガメは環境省のレッドリストでは「情報不足(Data Deficient, DD)」なので、ワシントン条約の附属書IやⅡやⅢに記載されているとも思えません。中国の国内法でニホンイシガメの輸入を規制する法制度があるのか、関税の脱税目的なのか、よくわかりません。

というわけで、ネットで調べてみました。日本でワシントン条約を所管している通商産業省のWebSiteは、なんと本日はメンテナンス中でサービスを停止していました。CITESAppendices I, II and IIIを見るとイシガメ属Mauremysは、附属書Ⅱ記載種がアンナンガメMauremys annamensisとミナミイシガメMauremys muticaの2種、附属書Ⅲ記載種が中国のホオスジイシガメMauremys iversoni, オオアタマクサガメMauremys megalocephala, クロイシガメMauremys nigricans, プリチャードイシガメMauremys pritchardi, クサガメMauremys reevesii, ハナガメMauremys sinensisの6種でした。

ニホンイシガメはMauremys japonicaはワシントン条約の附属書に記載されていませんが、近縁のクサガメMauremys reevesii, ハナガメMauremys sinensisが附属書Ⅲに記載されているので、ワシントン条約の対象外のニホンイシガメであることを証明する手続きがいるのでしょうか?

それとも、アカミミガメ(ミドリガメ)Trachemys scriptaで問題とされているサルモネラ菌とかの関係で検疫の手続きがいるのでしょうか?

中国には安価なアカミミガメ(ミドリガメ)がアメリカから輸出されているようですが、日本からニホンイシガメを密輸してウマミがあるのでしょうか?密輸を仕切っているのは日本の闇組織なのでしょうか中国の闇組織なのでしょうか?なぞです。

1998年から1999年にペットのイモリとイシガメとカロリナハコガメを連れてアメリカに渡航しようとされた方の体験記では、カメは購入した店の領収書があればOKだそうですがこれが入手できないときは困難で断念したそうです。

ちなみに、ストッキングを使う手口はこの業界では一般的なようです。昨年9月の記事「リクガメの違法取引 (アメリカ)」をご覧ください。

- 環境省 > 自然環境・生物多様性
- 絶滅危惧種情報 (JIBIS:生物多様性情報システム)

関連記事:
 リクガメの違法取引 (アメリカ) (2011/9/3)
 ワシントン条約 (2011/8/5)

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Category: 家庭菜園

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西洋タンポポの種
昨年夏にアメリカのamazon.comZOOMEDのHYGRO THERMを購入したら、ダイレクトメールでZOOMEDの商品に混じって、西洋タンポポ(Dandelion)の種があったので思わず注文しちゃいました。250Seedsで$2.29です。送料込みでも$4.78(380円)です。1週間で届きました。春になったらプランターで育てて、屋外ベランダのケージに植えようと思います。

DANDELION 250 seeds

関連記事:
 亀次郎の飼育環境 (2011/10/10)
 今朝の家庭菜園 (2011/8/11)

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Category: アフリカ

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ジンバブエのベルセオレガメの大量虐殺
アフリカのジンバブエからベルセオレガメの大量虐殺のニュースです。2012年2月15日のzimeye.orgによると、4人の中国人は、絶滅危惧種のリクガメを毎日の食事のために毎日殺した大量虐殺の罪を認め、動物虐待の防止法19-09条に違反した罪で有罪となりました。4人は香港出身の移民で個人消費のために地元のコミュニティからベルセオレガメ(Bells Hinged Tortoises)を調達していました。ベルセオレガメは近年生息数が大幅に減り、ワシントン条約の附属書IIに記載されています。生きたカメを熱湯で茹でて調理したことが残酷な行為とみなされたようです。4人は違法移民として国外追放保留の状態で拘置されています。

この記事からだけでは実態がよくわかりませんね。保護されるべきリクガメが食料として捕獲され地元で流通しているという背景があるのだと思います。また、経済発展が著しく国策でアフリカ諸国に進出している中国人が地元で反感を買っているのかもしれません。

2012年01月23日のニューズウィークの記事によると、2009年にハイパーインフレで自国通貨が破綻して以降、ジンバブエではジンバブエ・ドルに代えて米ドルを使用してきましたが、米ドルの価値が下がり、米ドルに代わり人民元が一時的な代替通貨になるかもしれないと伝えられています。

ジンバブエ
ジンバブエ共和国(Republic of Zimbabwe)

■ 追記(2012/2/17)

ジンバブエのインターネットラジオ局nehandaradio.comの2012年2月17日の記事によると、調査官がジンバブエ南部の農村の家を家宅捜査したところ、13頭の生きたリクガメと40頭の骨格や甲羅になった死骸とリクガメの肉を見つけ、4人の中国人を逮捕しました。これらは、食習慣に関する容疑でのジンバブエで初めての中国人の逮捕です。中国人男性たちは首都ハラレの南300KmのBikitaの小規模な鉱山地区で無許可で働いていました。最近のアジアからの流入の中で、中国企業はジンバブエと鉱山契約を締結して建設工事を受注しています。近隣の貧困住民は、中国人から彼らの食用にヘビやウシガエルや犬を売ってほしいと頼まれると報告しています。当局は中国人にジンバブエで受け入れられる行動規範の順守を頻繁に勧告しています。また、中国人キャンプの近くの地域社会に対しては慣習から外れた食べ物を提供しないように警告しています。

ということで、ジンバブエの住民はリクガメを食べる風習はなかったのに、「二足なら親以外、四足なら机と椅子以外、走るものなら自動車以外、泳ぐものなら潜水艦以外、空を飛ぶものなら飛行機以外なんでも食ってしまう」と言われる中国人(広東人)が絶滅危惧種のベルセオレガメを食べちゃうので困っていますと言わんばかりですね。

日本人もスッポンやウミガメを食べる習慣があるので批判できる立場ではないです。

リンク:
- ベルセオレガメ (All About)
- ベルセオレガメ (よこはま動物園 ズーラシア)

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Category: リクガメのニュース

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DNA鑑定でペットの雌雄判別
2012年2月12日の毎日新聞の地方版(石川)の「日曜ひろば」で、石川県立大生物資源環境学部准教授の海老原充さんがDNAの検査技術や、蓄積した各種生物の遺伝子データを生かしたベンチャー事業について語っています。

生き物のオスとメスの判別などをDNA鑑定で引き受けるベンチャー事業「DNAなんでも鑑定団」の立ち上げを準備しているそうです。

2000円、3000円でカメの雌雄の判別をしてもらえるなら需要はあるかも知れませんね。うちの亀次郎もショップで購入時(甲長7cm)に店主から「たぶんオス」と聞いて亀次郎と名づけましたが、ちょっと気になっています。もう甲長11cmなので見る人が見れば尻尾の大きさで判断できる頃です。一度、獣医さんに連れて行って健康診断してもらおうかなと考えていました。

雌雄の判別だけでなく、亜種が多く分布域が広いギリシャリクガメでは、DNA鑑定で亜種や生息域が鑑定できれば、その生息域の気候に合わせた飼育環境を整えることができるようになると思います。また、繁殖を目指す場合も亜種が同じカップルを見つけられれば交雑を心配することもなくなると思います。

これはDNA鑑定では無理ですが、CB(Captive Breed:人工飼育化の繁殖個体)とWC(Wild Caught:野生で捕獲された個体)の区別ができたり、どこでCBされたのか特定出来たりすれば、スロベニアCBのヒガシヘルマンリクガメを買ったけれど、本当にCBなのかと悩んだり、ヨルダンCBのインドホシガメは本当にヨルダンでCBされた個体なのか、インドで違法に野生捕獲(WC)された個体ではないかと心配することもなくなると思います。

それから、上野動物園のガラパゴスゾウガメのタロウ(ドーム型の甲羅)とカメ吉(鞍型の甲羅)と伊豆アンディランドのラック(ドーム型の甲羅)は、ガラパゴス諸島のどの島出身なのか(亜種はなにか)も気になります。DNA鑑定しているのかなぁ。

関連記事:
 伊豆アンディランド part 3 (2012/2/2) ← ガラパゴスゾウガメのラック
 上野動物園 (2011/10/31) ← ガラパゴスゾウガメのタロウ

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Category: ガラパゴス

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ガラパゴスゾウガメの種の分類
国際自然保護連合(IUNC: International Union for Conservation of Nature and Natural Resources)のTFTSG(Tortoise and Freshwater Turtle Specialist Group)が現存する世界のカメの生物学的分類名と近年の命名の変化や論争をまとめたチェックリスト(Turtles of the World Checklist)を毎年発表しています。2011年版のチェックリストで、ガラパゴスゾウガメ(Chelonoidis nigra)は、9つの島に生息する10種を独立種としています。そのうち、フロレアナ島(Floreana)のC. nigraとフェルナンディナ島(Fernandina)のC. phantasticaの2種は絶滅(Extinct)です。イザベラ島はC. vicinaC. beckiの2種に区別されています。また、ピンタ島のC. abingdoniiは、サンタ・クルス島のプエルト・アヨラのチャールズ・ダーウィン研究所(CDRS)で飼育されているロンサム・ジョージが最後の1頭で野生では絶滅(Extinct in the Wild)です。

Chelonoidis nigra species complex (Galapagos Giant Tortoises)
1) C. nigra, Quoy and Gaimard 1824 (絶滅), Floreana Giant Tortoise, Charles Island Giant Tortoise
2) C. abingdonii, Günther 1877 (野生絶滅), Pinta Giant Tortoise, Abingdon Island Giant Tortoise
3) C. becki, Rothschild 1901, Volcan Wolf Giant Tortoise [Isabela]
4) C. chthamensis, Van Denburgh 1907, San Cristobal Giant Tortoise, Chatham Island Giant Tortoise
5) C. darwini, Van Denburgh 1907, Santiago Giant Tortoise, James Island Giant Tortoise
6) C. duncanensis, Garman in Pritchard 1996, Pinzon Giant Tortoise, Duncan Island Giant Tortoise
7) C. hoodensis, Van Denburgh 1907, Espanola Giant Tortoise, Hood Island Giant Tortoise
8) C. phantastica, Van Denburgh 1907 (絶滅), Fernandina Giant Tortoise, Narborough Island Giant Tortoise
9) C. porteri, Rothschild 1903, Santa Cruz Giant Tortoise, Indefatigable Island Giant Tortoise
10) C. vicina, Günther 1875, Southern Isabela Giant Tortoise, Albemarle Island Giant Tortoise

Map showing the current and extinct species distribution of the Galápagos tortoise by its sub-species.
Map showing the current and extinct species distribution of the Galápagos tortoise by its sub-species.

ガラパゴス諸島のゾウガメについて、最初はインド洋のゾウガメで、船乗り達がそれらのゾウガメを各地の島々に運搬したと考えられていました。1676年にリンネの生物分類体系以前の権威クロード・ペロー(Claude Perrault)は太平洋とインド洋のゾウガメを1つの種としてトーチュデスインデスTortue des Indesと名づけました。1783年、ヨハン・G・シュナイダー(Johann Gottlob Schneider)はすべてのゾウガメ(giant tortoises)をテストゥードインディカTestudo indicaと分類しました。1812年、オーガスト・フリードリッヒ・シュバイガー(August Friedrich Schweigger)はテストゥードギガンテTestudo giganteaと名づけました。1834年、アンドレ・デュメリル(André Marie Constant Duméril)とガブリエル・ビブロン(Gabriel Bibron)はガラパゴスゾウガメ(Galápagos tortoises)を別種として分類してテストゥードニグリータTestudo nigritaと名づけました。

最初の統計的なゾウガメ(giant tortoises)の調査は、1875年に英国博物館(British Museum)のアルバート・ギュンター(Albert Günther)が行いました。ギュンターはガラパゴスから少なくとも5種、インド洋の島々から3種の区別可能な個体群(populations)を確認しました。ギュンターは1877年にガラパゴス(Galápagos)から6種、セーシェル諸島(Seychelles)から4種、マスカリン諸島(Mascarene)から4種に拡張しました。ギュンターは、ゾウガメは単一の祖先の個体群から派生して、かつてあったであろう陸橋を渡ることで拡散したと理論づけました。この理論は後に、ガラパゴスとセーシェル、マスカリン諸島が火山起源の島々で大陸と陸橋で接続されたことがないと反証されました。現在では、インド洋のゾウガメはマダガスカル(Madagascar)を起源とするのに対して、ガラパゴスゾウガメの祖先は南米から伝わってきたと考えられています。

19世紀の終わりに、ゲオルグ・バウアー(Georg Baur)とウォルター・ロスチャイルド(Walter Rothschild)はガラパゴスゾウガメの5種以上の個体群を認めました。1906年、カルフォルニア科学アカデミー(California Academy of Sciences)はガラパゴスで標本を蒐集して、ジョン・ヴァン・デンボルグ(John Van Denburgh)の研究に提供しました。デンボルグはさらに4種の個体群を追加して、15種の存在を提案しました。[1] デンボルグのリストは今でもガラパゴスゾウガメの分類の指針となっています。現在では10種の個体群が存在すると考えられています。[2]

Walter Rothschild on Rotumah, a Galapagos tortoise that he found living in the grounds of an Australian lunatic asylum
Walter Rothschild on Rotumah, a Galapagos tortoise that he found living in the grounds of an Australian lunatic asylum

デンボルグのリストは、10の島に生息する15種で、アルべマール島(イザベラ島)は6つの火山や谷間に生息する6種(becki, microphyes, Güntheri, vicina, species?)に区分しています。
1) Testudo abingdonii Günther 1877, Abingdon Island Tortoise
2) Testudo phantastica Van Denburgh 1907, Narborough Island Tortoise
3) Testudo becki Rothschild 1901, North Albemarle Island Tortoise
4) Testudo ephippium Günther 1875, Duncan Island Tortoise
5) Testudo hoodensis Van Denburgh 1907, Hood Island Tortoise
6) Testudo elephantopus Harlen 1827, Charles Island Tortoise
7) Testudo darwini Van Denburgh 1907, James Island Tortoise
8) Testudo chthamensis Van Denburgh 1907, Chatham Island Tortoise
9) Testudo microphyes Günther 1875, Tagus Cove Tortoise
10) Testudo Güntheri Baur 1889, Vilamil Mountain Tortoise
11) Testudo vicina Günther 1875, Iguana Cove Tortoise
12) Testudo wallacei Rothschild 1902, Jarvis Island Tortoise
13) Testudo porteri Rothschild 1903, Indefatigable Island Tortoise
14) Testudo species? Cowley Mountain Tortoise
15) Testudo species? Barrington Island Tortoise

[1] Van Denburgh, J. (1914). "The gigantic land tortoises of the Galapagos Archipelago" . Proceedings of the California Academy of Sciences, Series 4 2 (1): 203-374 .

[2] Peter Paul van Dijk, John B. Iverson, H. Bradley Shaffer, Roger Bour, and Anders G.J. Rhodin (2011). "Turtles of the World, 2011 Update: Annotated Checklist of Taxonomy, Synonymy, Distribution, and Conservation Status". Turtle Taxonomy Working Group. Chelonian Research Foundation. pp. 33–34. crm.5.000.checklist.v4.2011 .

- Galápagos tortoise (en.wikipedia.org)
- Subspecies of Galápagos tortoise (en.wikipedia.org)
- GALAPAGOS TORTOISES (dcarson)

関連記事:
 ダーウィンとガラパゴスゾウガメ (2012/2/6)
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 "絶滅した"ガラパゴスゾウガメの種の遺伝的再発見 (2012/1/10)

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Category: 本の紹介

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ヘルマンリクガメの洋書
米国のamazon.comでヘルマンリクガメの洋書「Naturalistic keeping and breeding of Hermann's Tortoises」(Wolfgang Wegehaupt著)を購入しました。ヘルマンリクガメのキーパー(飼育者)やブリーダー(繁殖者)向けに書かれた本で、全352ページの半分ぐらいがカラー写真のページです。お値段はちょっと高くて60ドル。円高のうちにと思い購入しました。著者はドイツ人で2003年にドイツ語で出版された後に、2009年に英語版が出版されました。

wolegang.jpg

著者のホームページ:
- Testudo-Farm

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Category: リクガメのニュース

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千石正一さん逝く
今朝の朝日新聞で千石正一さんの訃報を知りました。ご冥福をお祈りします。

千石正一さんは爬虫類両生類学者としてTBSテレビの「わくわく動物ランド」に出演し有名になり、同番組で1980年代にエリマキトカゲやウーパールーパーのブームの火付け役となりました。同局の「どうぶつ奇想天外!」にも出演されました。財団法人自然環境研究センターの研究主幹。

2003年に総監修として"爬虫・両生類と正しい付き合いを楽しむ雑誌"「ハ・ペト・ロジー」を発刊。3号まで発刊されました。

関連記事:
 ハ・ペト・ロジー Vol.1,2 (2011/11/27)

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Category: ガラパゴス

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ダーウィンとガラパゴスゾウガメ
チャールズ・ダーウィンは1831年にケンブリッジ大学を卒業すると、恩師ヘンズローの紹介で、同年末にイギリス海軍の測量船ビーグル号に乗船することになりました。ビーグル号は1831年12月27日にプリマスを出航しました。専任の博物学者としてではなくロバート・フィッツロイ艦長の会話相手のための客人としての参加でしたが、正式な艦の博物学者だった艦医マコーミックがリオデジャネイロでで下船したため、非公式ながらダーウィンがその後任を務めることになりました。1834年6月にマゼラン海峡を通過し、ガラパゴス諸島のチャタム島(現在はサン・クリストバル島)に到着したのは1835年9月15日で、10月20日まで滞在しました。

Portrait of Charles Darwin (Late 1830s)
Portrait of Charles Darwin (Late 1830s)

ダーウィンが訪れたのはガラパゴス諸島の主要4島で、チャタム島(サン・クリストバル島)で5日、チャールズ島(フロレアナ島)で4日、アルべマール島(イサベラ島)のバンクス・コープ(タグス・コープ)で1日、ジェイムス島(サンティアゴ島)で9日過ごしました。ダーウィンは著作の中でチャタム島とジェイムス島のゾウガメの目撃については記述していますが、チャールズ島とアルべマール島のゾウガメは記述していません。当時すでにチャールズ島のゾウガメは絶滅の危機で目撃することは難しく、アルべマール島では彼が訪れた乾季にタグス・コープまで下りてくるゾウガメはいなかったのではないかと推測できます。つまり、ダーウィンが目撃できたのはチャタム島とジェイムス島の2種類のゾウガメだけで、しかも、ダーウィンはその2つの島のゾウガメが別の亜種に分類できることに気が付いていませんでした。

ダーウィンは『『ビーグル号航海記』の第2版(1845年出版)に「わたしはさしたる注意も払わず、ふたつの島から採集した標本の一部を、すでにいっしょにしてしまっていた。( I did not for some time pay sufficient attention to this statement, and I had already partially mingled together the collections from two of the islands. )」と書いています。ダーウィンに、島ごとにゾウガメの型が異なり、大きさと甲羅の形によって区別できると教えたのは、ガラパゴス諸島の副総督のニコラス・ローソン(Nicholas Lawson)でした。ガラパゴス諸島のゾウガメは島の植生の違いによって甲羅の形がドーム型と鞍型、その中間型に分類されます。チャタム島とジェイムス島の2種類のゾウガメはどちらも中間型の甲羅で、2種類のゾウガメを見ただけで島ごとの違いを実感するには最悪の組み合わせだったともいえます。

ダーウィンはガラパゴス諸島でゾウガメの学術的な標本を採取していません。ビークル号に積載された30頭のゾウガメはタヒチへの航海の間に食べちゃったようです。

ビーグル号は1836年10月2日にイングランドの西南端の港町ファルマス(Falmouth)に帰港しました。ダーウィンが『種の起源』を出版したのは、それから23年後の1859年11月22日です。

HMS Beagle longitudinal section as of 1832.
HMS Beagle longitudinal section as of 1832.

chathamensis on Chatham Island (San Cristobal)
C. n. chathamensis on Chatham Island (San Cristobal)

C. n. darwini (named for Charles Darwin)- James Island tortoise
C. n. darwini (named for Charles Darwin)- James Island tortoise

English map of the Voyage of the Beagle, a circumnavigation travel with Charles Darwin.
English map of the Voyage of the Beagle, a circumnavigation travel with Charles Darwin.

- Galápagos tortoise (en.wikipedia.org)
- Subspecies of Galápagos tortoise (en.wikipedia.org)
- Charles Darwin (en.wikipedia.org)
- Second voyage of HMS Beagle (en.wikipedia.org)

- Darwin, C. R. 1845. Journal of researches into the natural history and geology of the countries visited during the voyage of H.M.S. Beagle round the world, under the Command of Capt. Fitz Roy, R.N. 2d edition. London: John Murray.

関連記事:
 ゾウガメの島 『ガラパゴス諸島』 (2012/2/5)
 "絶滅した"ガラパゴスゾウガメの種の遺伝的再発見 (2012/1/10)

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Category: ガラパゴス

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ゾウガメの島 『ガラパゴス諸島』
ガラパゴス諸島は、東太平洋の赤道直下、エクアドルの西900Kmに位置します。1832年にエクアドルが領有を宣言、エクアドル共和国のガラパゴス県に属します。スペイン語のIslas Galápagosはゾウガメの島という意味です。十数の島々と100を超える岩礁からなります。数百万年前に海底から隆起しはじめた火山群島です。現在のフェルナンディア島に位置するホットスポットの火山活動によって島々が形成され、ガラパゴス諸島が位置するナスカプレートが南東へ移動しているため、形成された島々は南東に移動しています。現存する島ではエスパニョラ島が最も古く、西側の島ほど噴火活動が活発で新しい島になります。

ガラパゴス諸島の衛星写真

1535年、スペイン人のパナマの司教フレイ・トマス・デ・ベルランガ(Fray Tomás de Berlanga)が、パナマからインカへの航海中に潮に流されガラパゴスに漂着しました。当時、ガラパゴスの島々は無人島で、オットセイとゾウガメとイグアナがのんびり暮らしていました。その後、パナマから南米にスペイン船が進出、16世紀後半には、ガラパゴスの海にもスペイン船が出没しました。17世紀になると、スペイン船の金などの積載物を狙う海賊が現れ、ガラパゴスの島影を隠れ家として利用しました。1684年、海賊のアンブローズ・カウリー(Ambrose Cowley)は島々の最初の地図を作り、1つ1つの島や湾、岬に英国王や貴族にちなんだ名前を付けました。1935年にダーウィンが訪れることになるチャールズ島、アルべマール島、ジェイムス島はこのとき付けられた名前です。

Map of the Galapagos Islands as described by Ambrose Cowley in 1684.
Map of the Galapagos Islands as described by Ambrose Cowley in 1684.

ロンドンの捕鯨とアザラシ猟の会社・サミュエルエンダビー&サンズ(Samuel Enderby & Sons)から派遣された英国海軍のジェームズ・コルネット(James Colnett)艦長が、1793年と1794年にガラパゴス諸島の海域で鯨蝋(げいろう)採取のマッコウクジラ漁の可能性を調査しました。鯨蝋は蝋燭(ろうそく)や化粧品の原料になります。コルネット艦長は正確な地図を作りました。捕鯨船の時代が幕を開けました。捕鯨は19世紀後半まで続けられました。

Sperm whale whaling
Sperm whale whaling(1850s)

ガラパゴスはベルランガに発見されてから3世紀以上の間、海賊と捕鯨とオットセイ猟の拠点となりました。島々は安全な停泊地と薪と水とゾウガメから得られる新鮮な食料を提供しました。多数のゾウガメが捕獲され生きたまま船倉に貯蔵されました。1811年から1844年の間に10万頭以上のゾウガメが捕獲されたと推定されています。ゾウガメは島を離れてから1年以上も生き延びることができ、船員に新鮮な肉を提供しました。ガラパゴスに生息するオットセイ(fur seals)は、厚く豪華な毛皮が珍重され大規模に捕獲され、20世紀の初頭にはほぼ絶滅に追い込まれました(その後大幅に回復しています)。

ガラパゴスに最初に住みついたのは1807年に捕鯨船を離れフロレアナ島に居残ったアイルランド人のパトリック・ワトキンズ(Patrick Watkins)で、数年の間一人で生活して野菜を育て通りかかる船に売ったりラム酒と交換していました。

米英戦争(War of 1812)の間、アメリカのフリゲート艦エセックス(USS Essex)のデイビッド・ポーター(David Porter)艦長はガラパゴス周辺海域を支配して、15隻ものイギリス捕鯨船を拿捕しました。ポーター艦長は海図を作成して、1813年7月のフロレアナの火山噴火を記録しています。また、島々のゾウガメの甲羅の形の違いを初めて指摘しています。サンサルバトル島のジェームズ湾に停泊したときに、ポーター艦長は海岸の近くにヤギを放牧しました。しかし、数日後にヤギは内部に消えて戻ってきませんでした。ポーター艦長はヤギを放つことを意図していませんでしたが、その後、多くは意図的に食肉の確保を目的にヤギが放たれました。ヤギは天敵がいない島の環境で繁殖しました。サンティアゴ島のヤギは10万頭まで増え、サンティアゴ島や他の島の固有の植物やゾウガメのような草食動物は絶滅の脅威にさらされています。

sailing frigate USS Essex (1799)
sailing frigate USS Essex (1799)

1832年にガラパゴス諸島はエクアドルに併合され、これをきっかけとして本格的な植民の試みが始まりました。最初のガラパゴス総督ホセ・ビジャミル将軍(José de Villamil)は、80人の部下を率いてフロレアナ島の東に入植して、島に自生していたリトマスゴケ(Roccella tinctoria)をオーキル(archil)と呼ばれる紫の染料の原料として輸出する事業を試みました。ダーウィンがきた1835年には、人口300人の集落にまで発展しましたが、エクアドル政府がフロレアナ島を囚人の流刑地としたので、将軍は島を去り、残留者は1847年にサン・クリストバル島に移りました。その後もフロレアナ島やサン・クリストバル島やイザベラ島やサンタ・クルス島では入植が試みられました。

1892年にコロンブス(Cristoforo Colombo)のアメリカ発見400周年を記念してガラパゴス諸島はコロン群島(Archipelago de Colon)と名づけられました。いまでもこの名前が正式名です。

ガラパゴスの島々には英国の海賊の時代に付けられた英名と、スペインのアメリカ大陸征服の時代に付けられたスペイン名があります。現在はエクアドルの公用語であるスペイン語のスペイン名が使われています。

- Galápagos Islands (en.wikipedia.org)
- History of The Galápagos Islands (Lonely Planet Travel Information)
- Galapagos History (GALAPAGOS GEOLOGY ON THE WEB)
- James Bay, Isla San Salvador (Discover Galapagos)

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Category: その他のカメ

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稲取温泉の雛のつるし飾り
伊豆の稲取温泉では1月20日から3月31日まで『雛のつるし飾りまつり』を開催しています。

稲取温泉に伝わる雛祭りには、古く江戸時代後期の頃より、娘の成長を願う母や祖母手作りの「つるし飾り」が飾られる風習がありました。江戸時代においては、お雛様を購入できる裕福な家庭はまれで、せめて、お雛様の代わりに、愛する子供や孫のために手作りで、初節句を祝おうという、切ない親心から生まれたのが稲取の雛のつるし飾りです。

長寿の象徴の『カメ』もつるし飾りのモチーフになっています。

inatori_01a.jpg ← 雛人形とつるし飾り

inatori_02a.jpg ← カメのつるし飾り

inatori_03a.jpg ← 大正時代の御殿雛

- 稲取温泉旅館協同組合公式サイト・雛のつるし飾りまつり

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Category: カナダ・アメリカ

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モハーヴェ砂漠のゴファーガメのお目覚めはいつ?
もし、あなたが南カリフォルニアの高校生・中学生・小学生・幼稚園生だったら、モハーヴェ砂漠のゴファーガメのお目覚めの日時を当てるコンテスト(MOJAVE MAXINE EMERGENCE CONTEST)に参加できます。50ドルのギフト券、フェデラルランドパス(Federal Lands Pass)、モハーヴェマキシン(Mojave Maxine)の訪問、あなたのクラス全員分のモハーヴェマキシン・Tシャツ、あなたの先生には100ドルのギフト券が当たります。

モハーヴェマキシン(Mojave Maxine)は、カリフォルニア(California)のパーム砂漠(Palm Desert)のリビングデザート(Living Desert)動物園に住むサバクゴファーガメです。サバクゴファーガメは1万年前から砂漠に住んでいます。草食で、瑞々しい植物を食べます。砂漠に深い穴を掘り、冬は暖かく、夏は涼しく過ごします。冬の豊富な雨の後、砂漠にゴファーガメの好む草が伸び、カラフルな花が咲きます。ゴファーガメが寒気を感じるとき、巣穴にもぐり、brumationと呼ぶ冬眠状態になります。目覚めるべき時を待つ間、エネルギーの消費を抑え暖かい状態を保ちつづけます。ゴファーガメの体内時計は豊富な植物が食べられる早春の暖かい日を待ちます。モハーヴェマキシン(Mojave Maxine)は1997年の春からリビングデザート(Living Desert)動物園で暮らしています。1977年頃に生れました。体重は11ポンド(5Kg)です。

Mojave Maxineの過去のお目覚めの日時:
2009年 2月24日 13:52
2010年 2月13日 14:30
2011年 2月19日 11:37

- MOJAVE MAXINE EMERGENCE CONTEST

ここから話がちょっとややこしくなります。

カリフォルニア州、 ネバダ州、ユタ州ではモハーヴェマックス(Mojave Max)という着ぐるみキャラクターが環境保護の学校教育で活躍しています。こちらでもモハーヴェ砂漠のゴファーガメのお目覚めの日時を当てるコンテストを実施しています。リアルな(着ぐるみでない)モハーヴェマックス(Mojave Max)はネバタ州のラスベガスのレッドロックキャニオン(Red Rock Canyon)に住んでいます。こちらのコンテストは世界中の誰でも投票できます。

Mojave Maxの過去のお目覚めの日時:
2009年 4月 7日 14:37
2010年 3月30日 9:23
2011年 3月29日 14:03

- MojaveMax.com



ちなみにモハーヴェマキシン(Mojave Maxine)は女に子ですが、モハーヴェマックス(Mojave Max)は男の子です。

- Pick the date tortoise emerges and win big (MyDesert.com, 2012/2/1)
- Celebrating Groundhog Day in Southern California? (EncinoPatch, 2012/2/1)
- Students learn about desert alternative to Punxsutawney Phil (Las Vegas Sun, 2012/2/2)
- When Will Mojave Maxine Emerge? Contest Challenges Kids to Guess (Paul Chavez, 2012/1/31)

関連記事:
 サバクゴファーガメの孵化のビデオ (2012/1/21)
 おすすめアプリ (Desert Tortoise) (2012/1/15)
 サバクゴファーガメの生息地にGoogleのソーラー発電計画 (2011/5/4)
 ラスベガスの近くに放たれたサバクゴファーガメ (2011/4/30)

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Category: リクガメ・スポット&イベント

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伊豆アンディランド part 3
アンディランド part 2の続きです。

伊豆アンディランドのメインはなんと言ってもゾウガメです。オスのガラパゴスゾウガメのラックと、たくさんのアルダブラゾウガメとケヅメリクガメがのんびりくつろいでいました。ガラパゴスゾウガメは日本には上野動物園のタロウとカメ吉とアンディランドのラックの3頭しかいません。3頭ともオスです。

izu_andyland_15a.jpg ← ガラパゴスゾウガメのラック

ガラパゴスゾウガメは、東太平洋の赤道直下、エクアドルの西900Kmに位置するガラパゴス諸島の島々に約1万頭が生息するワシントン条約の附属書I記載種で、商業取引が原則禁止されています。

izu_andyland_16a.jpg ← ケヅメリクガメとアルダブラゾウガメに囲まれたラック

アルダブラゾウガメは西インド洋のセーシェルのエマ島の南西1150kmに位置するアルダブラ環礁に約15万頭が生息するワシントン条約の附属書Ⅱ記載種で、輸出国の許可があれば輸出可能で日本国内でも普通にショップでベビーが購入できます。でも、こんなに大きくなっちゃうし、寿命も150年以上といわれているので、最後まで飼いきれるのかしらと疑問に思います。

ガラパゴスゾウガメとアルダブラゾウガメの見分け方は、項甲板があるのがアルダブラゾウガメでないのがガラパゴスゾウガメです。

izu_andyland_17a.jpg ← こっちにもアルダブラゾウガメとケヅメリクガメがいます

izu_andyland_21a.jpg ← アンディランドでは1993年にアルダブラゾウガメの人工繁殖で繁殖賞を受賞しています。

2011年3月に生れたアルダブラゾウガメも展示していました。

ふれあいコーナーでは、アルダブラゾウガメとケヅメリクガメとヒョウモンガメに餌(小松菜と人参)をあげることができます。

izu_andyland_18a.jpg ← ヒョウモンガメが人参に食らいつきました

izu_andyland_19a.jpg ← 餌に釣られて出てきたアルダブラゾウガメとケヅメリクガメとヒョウモンガメ

アンディランドの名物は「カメレース」です。1等をあてると記念品がもらえます。

izu_andyland_20a.jpg ← カメレースのスタート前

関連記事:
 リクガメ・スポット(動物園・水族館) (2011/8/4)