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Category: ガラパゴス

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ロンサム・ジョージは故郷に帰る日を首を長くして待つ?
昨年6月24日、ロンサム・ジョージは、ガラパゴスゾウガメの亜種ピンタゾウガメ(Geochelone nigra abingdoni)の最後の1頭として、この世を去りました。1972年にピンタ島(Pinta Island)で見つかり、サンタクルス島(Santa Cruz Island)のチャールズ・ダーウィン研究所(Charles Darwin Research Station)で保護飼育され、4頭のメスと同居して繁殖が試みられましたが2世誕生の願いはかないませんでした。

ロンサム・ジョージの遺体は、木材のフレームに括られ冷蔵貯蔵室に運ばれました。その数日後、科学者たちはジョージの組織の一部を採取しました。細胞培養が可能になる日まで液体窒素で保存します。そして、死亡原因を判別するための解剖が行われましたが死因につながる明らかな変異はありませんでした。肝臓と腎臓は精密検査に回され、皮膚細胞のサンプルは培養され、それらはいずれ幹細胞と生殖細の製造や生殖クローニングに使われます。

今年3月11日、ロンサム・ジョージの遺体は、ニューヨークに空輸されました。ガラパゴス国立公園管理局(Galapagos National Park Directorate)とアメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)とニューヨーク州立大学環境科学森林学カレッジ(State University of New York College of Environmental Science and Forestry)と米国ガラパゴス・コンサーバンシー(Galapagos Conservancy)の資金提供により、ロンサム・ジョージはアメリカ自然史博物館ではく製にされ、2014年にガラパゴスのサンタクルス島に新設されるビジターセンターで永久的にディスプレイされます。

7月1日、アメリカ自然史博物館は、この冬、ロンサム・ジョージがガラパゴスに帰る前にロンサム・ジョージをアメリカ自然史博物館で公開すると発表しました。



国際自然保護連合(IUNC: International Union for Conservation of Nature and Natural Resources)のTFTSG(Tortoise and Freshwater Turtle Specialist Group)が現存する世界のカメの生物学的分類名と近年の命名の変化や論争をまとめたチェックリスト(Turtles of the World Checklist)を毎年発表しています。2012年版のチェックリストで、ガラパゴスゾウガメ(Chelonoidis nigra)は、9つの島に生息する10種を独立種としています。そのうち、フロレアナ島(Floreana)のC. nigraとフェルナンディナ島(Fernandina)のC. phantasticaとピンタ島のC. abingdoniiの3種は絶滅(Extinct)です。C. abingdoniiはロンサム・ジョージの死亡により野生絶滅(Extinct in the Wild)から絶滅に変更されました。絶滅したのはC. nigraが1850年ごろ、C. phantasticaが1960年ごろ、C. abingdoniiが2012年6月24日です。日本の新聞社などは「15の固有亜種中4亜種が絶滅した」などと報道していますが、この15種とはジョン・ヴァン・デンボルグ(John Van Denburgh)が1914年の論文で提案した10の島に生息する15種でイザベラ島(アルべマール島)は6つの火山や谷間に生息する6種(becki, microphyes, Güntheri, vicina, species?, species?)に区分しています。絶滅したとされる4亜種のうちの残りの1亜種は1906年にカリフォルニア科学アカデミー(California Academy of Sciences)がラビーダ島(Rábida Island)で捕獲した1頭の標本で新種と報告されたwallaceiですが、別の島から人工的に移入された個体と考えられ新種(もしくは新亜種)として認められていません。ラビーダ島はサンサルバトル島(Santiago Island)の南の小島です。

昨年11月、米イェール大のAdalgisa Caccone博士が率いる研究チームは、ガラパゴス諸島のイザベラ島の北端で、1600頭以上のガラパゴスゾウガメのDNAを採取して、17頭のピンタゾウガメの交雑種が見つかったとjournal Biological Conservationに発表しました。同チームは同年1月にガラパゴス諸島のウルフ火山周辺に生息するゾウガメ約7000頭のうち、フロレアナゾウガメ(Chelonoidis nigra nigra)の同属の近縁種ベックゾウガメ(Chelonoidis nigra becki)とみられる約1700頭のDNAを採取して、84頭のフロレアナゾウガメの交雑種が見つかったと米科学誌カレント・バイオロジー(Current Biology)に発表しました。

フロレアナゾウガメの交雑種のうち少なくとも1ペアはフロレアナゾウガメの遺伝子の80%を持っています。ピンタゾウガメの交雑種の多くはピンタゾウガメの遺伝子の90%以上を持っています。ガラパゴス国立公園では、これらの交雑種のペアによる飼育下での繁殖計画を開始するそうです。80%から90%のフロレアナゾウガメの遺伝子をもつ雄雌を交配すると95%のフロレアナゾウガメの遺伝子をもつ子どもが生れると考えられるそうです。

リンク:
- Museum Helps Preserve Iconic Tortoise Lonesome George (American Museum of Natural History, 2013/7/1)
- Lonesome George, the Iconic Galápagos Tortoise, Gets Prepared for Taxidermy (Scientific American, 2013/7/1)
- Scientists attempt to revive extinct Galapagos tortoise species (RAW STORY, 2013/6/17)
- Lonesome George, the Late Pinta Giant Tortoise, Arrives in New York (world-wire.com, 2013/3/12)
- The legacy of Lonesome George (nature.com, 2012/7/18)

関連記事:
 ロンサム・ジョージの仲間はまだいる? (2012/11/16)
 訃報 ロンサム・ジョージ (2012/6/25)
 ガラパゴスゾウガメの種の分類 (2012/2/12)
 "絶滅した"ガラパゴスゾウガメの種の遺伝的再発見 (2012/1/10)
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